今月のパジコ人 片桐仁さん

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アーティストとしての将来に悩んでいたとき
助けてくれた"粘土"を使ったものづくり

今月のパジコ人

片桐仁さん

モールド?ラドール?ウッドフォルモ?
パジコ製品でおすすめの一品!

片桐さんの中で、パジコの粘土でみなさんにすすめるならコレ!っていうのはありますか?

片桐さん(以下、敬称略): えー?いっぱいあるからなぁ。だってハンズ行ったら、本当にパジコさんのコーナーすごいですからね!
 最近はこのモールド(型)すげぇな!って思います。これもむちゃくちゃありますよね。

モールドは粘土でも使えるのでおすすめですね。型にオイル塗っていただければ、ぽろっと取れますし。

片桐: そっか、粘土でも使えるんですね。あ、僕はラドールとかも当然使いましたよ。でも、一番使ってるのはハーティだな~。

著書の粘土道でもパジコプッシュをしてくださっているんじゃないかってくらい、使っていただいていますよね。
特にテクスチャについて言及されているところがすごく勉強になりました。

片桐: 一生懸命やりましたよ、あそこ。テクスチャが 出づらいんですよね。ハーティは特に消えちゃうんですよ。
 それからパジコ製品でいうと、このウッドフォルモとかも使いましたね~。本来の使い方とはちょっと違いますけど、銀粘土のアートクレイシルバーをやるときに、これで芯をつくって焼いたりしてました。全部銀粘土でつくると高くついちゃうので。
 まぁでも、やっぱり一番はハーティじゃないですかね?そうそう、ギリ展に置いてある「B・H・D」っていう龍みたいな大きな作品は、演劇で彫刻家の役だったとき、ハーティソフトを40個くらい使ってつくったんですよ。スタッフがハーティソフトを買ってきてくれて、稽古場でつくったんですよね。まだワークショップをやる前のことですね。

スタッフさんありがとうございます。

片桐: 重いと持ち運びが大変だって話になって。
ウレタンで芯つくって、そこに貼っていってるだけなんで、軽いんですよ。

なるほど~。では、片桐さんの一番のおすすめはハーティということですね!ありがとうございます。

今後の作品づくりで使ってみたい!
気になるパジコ製品

今後の活動でやってみたいことってありますか?

片桐: 薄づくりしてみたいんですよね!

え、薄い作品ですか?

片桐: 薄いの、みなさんうまいですよね~。あれはモデナ(編集部注:樹脂粘土モデナ)を使ってるんですか?

お花などの繊細なものをつくるときは、モデナだとモデナソフトを混ぜたり、ハーティだとハーティソフトを使用したります。ソフト系は結構やわらかくてのびが良いだけでなく、丈夫なので。

片桐: モデナソフトを混ぜる!面白いですね。

モデナとモデナソフトを混ぜて中間の強度をつくっていただくと丈夫で良いと思います。お花などの透けた感じを出す場合は、モデナが多いですね。

片桐: そうですよね、モデナはカチカチにならないから、欠けたりもしないですよね。カチカチになるとすぐ欠けちゃうから。僕も過去の作品で、何度もボキボキ折ってます。強度の問題は、ずーっとテーマですね。

片桐さんの作品のベースになっているオーブン粘土の「スーパースカルピー」って、やっぱりそうした点で難しいんですか?

片桐: はい、強度は全っ然ないですね。ただ弾力もほとんどないから、モールドが一発でつくれるんです。それと僕はスタンプするのが好きで、いろんな素材のシリコンゴムのスタンプ持ってて...

テクスチャがすごいですもんね。

片桐: テクスチャはヘラでつくるのには限界があるから、いろんな壁紙のテクスチャを集めてて...

壁紙なんですね!あのテクスチャは全部手書きで描いてるのかなと思ってました。

片桐: いや、無理です無理です!あんなの絶対つくれないですよ。

他にも興味ある製品ってありますか?

片桐: レジンですね、今。あと金属のコレ!メタルシートも面白いですね。

メタルシートは、粘土やレジンなどに貼って金属風に仕上げることができる素材ですね。

片桐: エンボスみたいなこともできるやつですよね。よく小学校の課題とかでやったりしますよね。

はい、教材でも使われていますね。いろんな形に切ってフレームに貼って、メラミンスポンジでこするとメタリックになります。片桐さんの作品と相性がよさそうですね。

片桐: メタルシートはもともと黒いところがいいな~と思って。実は自分で鉛の板を買ってやろうとしたんですけど、うまくできなくて。

いや、もうこれ使ってみてください!簡単なので!テクスチャの上にメタルシールを貼って削るだけで、一気にメタリック感がでますよ!

あなたにとってものづくりとは?

さて、それでは最後の質問です。あなたにとってものづくりとは?

片桐: 生活の一部であり、癒しですね。大事なかけがえのない時間というか。...ちょっと普通ですかね?(笑)
 実は僕、美大時代に絵がほんとに苦手になっちゃったことがあって、現実逃避みたいな感じで粘土をやってたんですよ。そんな、アーティストとしてこれからどうやっていこうか悩んで閉じこもっている状態のなか、手を動かして直に感じながらつくることができる粘土には、なんかすごく助けてもらった気がしていて。

あれだけの作品を見れば、片桐さんは本当にものづくりが好きなんだなってよくわかります。特に粘土を使ったものづくりがお好きなんですね。

片桐: そうですね。やっぱり粘土やってるのが好きなんですよね。
 いつもだと作品としてイメージしやすい言葉になるものにしちゃうんですが、やっぱりワークショップでは、とにかく考えないように考えないようにしてやってるんですよね。子どもたちに負けないように!作品として言葉にできるものっていうより、わけのわからないものをつくろうと思ってやってるので、完成しないまま毎回終わってるんですけど...。

たしかに子どもたちって、大人が想像するよりはるかに想像力ありますよね!

片桐: そうそう。子どもたちを見てると、本当に最後の5分とか10分で劇的に変わるんですよ。こんなのつくってたっけ?みたいな。
 僕もたまにそういうものができることってあるんですよ。あれ?!!こんなものができた!っていうのが年に1回くらい(笑)。

いや~、1年に1度でもすごいです!今日はありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

片桐: いや~、もうお礼はいいですから(笑)今後ともよろしくお願いします!

片桐 仁(かたぎり じん)

1973年11月27日生まれ 多摩美術大学卒業。現在はドラマや舞台を中心に活躍中。近年の主な出演作は「99.9-刑事専門弁護士-」(16/18TBS)、「あなたの番です」(19/NTV)などがある、俳優業の傍ら粘土創作活動も行い2019年6月には国外へと活動の幅を広げ「片桐仁 不条理アート粘土作品展 ギリ展」を台湾で開催。

また2020年3月23日からは「粘土道20周年記念 片桐仁創作大百科展」を東京ドームシティGallery AaMoにて開催する。
http://katagirijin20th.com/

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